私が最近関心を持っている問題はもう一つあります。それは親族間紛争(毒親・毒家族など)の問題です。

 最近、「弁護士ドットコム」などのネットの法律相談に回答させて頂くことが多いのですが、よくある相談として、同居の家族に大変困っている、出ていって欲しい、縁を切りたい、というものがあります。ずっと親から虐待を受けていて、もう耐えられないとか、逆にずっと暴力をふるう子どもの言いなりになって叩かれお金も持っていかれ、もう限界、といったような。

 こういう相談に対し、友人や親族、また福祉関係の方々は、「家族なんだから」と妥協を説得することがままあります。たいていの場合、追い出されたほうの家族の方がいくあてがないし、追い出されたほうの家族が支援対象だったりすると、そっちを切り捨てることが出来ないからです。悪気があるわけではないですし、私もそのスタンスを非難できません。

 しかし、私は弁護士実務でも、ネットの法律相談でも、その同居の家族に疲弊し憔悴しきっている方をちらほら見るようになりました。それらの方々にも司法的救済を受ける権利があるということを、もっと知ってもらった方がいいのでは、と思うようになりました。

 ということで、これから、ちらほらそれについての情報を発信していきたいと思います。